ベルガモットの明るい苦みと、アップルブロッサムのみずみずしい花の香りから始まります。柑橘の皮をきゅっと絞ったような軽さに、果樹の花びらのやわらかさが重なり、最初の印象は意外なほど透明です。
その明るさを受け止めるのが、シダーウッドの乾いた木肌と、ピンクアンバーアコードの丸みのある温かさ。ドライな木が甘さを引き締め、アンバーの温度が木の硬さをほどく。軽やかな始まりから、奥行きのある土台へと重心が移っていく構成です。
撮影現場の裏でもカメラの前でも、周りの空気を変えてしまう映画スター。エル・ファニングが演じたそんな人物像のように、ありふれた日常にひとひねり加える遊び心が、この香りの出発点になっています。



