シュクランはアラビア語で「ありがとう」という意味です。モロッコを旅した記憶を香水で語りたいという作り手の思いから生まれました。題材はミントティー。旅先で迎えられたとき、もてなしとして出された一杯が着想です。
最初に広がるのは、モロッコ産ナナミントの青く、ハーブらしく、ほんのり甘くはじける香りです。レモンとリツェアクベバが加わり、生き生きとした明るさが続きます。そのあとをモロッコ産カモミールとタイ産レモングラスが受け継ぎ、レモングラスがヴァーベナに通じる地中海寄りの爽やかさを運びます。
エッサウィラの海辺から届くグナワの音楽、メディナの細い路地を抜けていくユーカリのメントールの気配。旅の情景はそこから、マラケシュの夕焼けへ移ります。甘く土っぽいタバコが夕日のような温かさで感覚を包み、サンダルウッドがその下で香りを支えます。スークを歩いた一日のあと、水たばことミントティーを前にくつろぐ夜で、この旅は終わります。



