カルダモン、ジンジャー、ピンクペッパー、ペッパー、ナツメグ、シナモン、クローブ。スパイシーデリスは、こうしたスパイスのブーケで幕を開けます。ひやりとしたスパイスと温かなスパイスの対比が骨格になり、互いに応え合いながら、丸く気前のよい厚みへまとまっていきます。
この香りは、調香師マリーヌ・イペールが、アルジェリア出身の祖母にささげたオマージュです。たっぷりとスパイスを使う祖母の料理は、イペールに自分のルーツの豊かさを伝えてくれました。ここに並ぶスパイスは、その台所の記憶とつながっています。
そこへダバナ・エッセンスが、花とリキュールを思わせる明るさを差し込みます。男性的とも女性的とも言い切れないその表情が、スパイスの踊りに光を添えます。バニラ・アブソリュートはスパイスの刺激を甘くなだめ、全体に柔らかな丸みを与えています。


