卓上のアイスティーと、開いた窓から届く草と土の匂い。マディソンは、クリント・イーストウッド監督の『マディソン郡の橋』(1995年)に着想を得た香りです。晴れた日の草原や、虫の声が聞こえる晩夏の会話を、遠い記憶として描いています。
ブラックティーの渋みとグレープフルーツのほろ苦さに、カルダモンの軽いスパイスを重ねています。ジャスミンとオレンジフラワーが白い花の柔らかさを添え、紅茶と柑橘の明るさを穏やかに広げます。
シダーウッドとサンダルウッドの乾いた木の香りに、アンバーとムスクの温かさが加わります。古い手紙、陽の当たる庭、川面のきらめきといった情景を、茶と花、木の香りで結んだ構成です。映画を観た後に残る景色のように、明るさの中にも懐かしさを感じさせる香りを目指しています。








