サハラの砂丘を渡り、金色の光を運んでくる南の風。ソラーノは、そんな熱と光の広がりを、厚みのある花と柔らかなアンバー感で表した2019年のオーデパルファムだ。コリーヌ・カシャンが調香し、ジャン=クロード・エレナが香りの創作を指揮した。砂漠の乾いた景色を、そのまま乾いた香りにせず、包み込むような花の豊かさへ置き換えている。
入口のダバナには、熟した果実を思わせる甘さと、なめらかな芳香がある。続くイランイランは、パウダリーで果実を帯びた花の中に、スパイスや革を思わせる面ものぞかせる。ベースのパチョリとトンカ アブソリュートが、その明るい花に落ち着きと甘い丸みを添える。花の華やかさと、柔らかな樹脂を思わせる温かさが重なる構成だ。
陽の落ちかけた時間の外出や、花の香りに温かな厚みを求める日に。100mLは黒いガラスの円筒形で、幅広い黒いキャップと丸く厚い底を組み合わせている。暗いラベルの上に金色のブランド名と植物画を置き、下部にソラーノの名を記した姿だ。



