草の茂る広い大地を、軽やかに駆け抜けるアンテロープ。サイガは、その優雅な動きと内側にある強さを、果実のような明るさを持つ花の香りへ移したオーデパルファムだ。2019年に登場した動物を主題とするシンギュラーの一作で、セリーヌ・リペールが調香し、ジャン=クロード・エレナがシリーズの創作を監修している。
最初に現れるのは、ブラックカラントのつぼみのアブソリュート。熟した果実そのものとは異なる青さを含み、センチフォリアローズの花のふくらみと重なる。ベースのシダーウッドが乾いた木の感触を添え、ローズの甘さを落ち着いた形で支える。
明るい花の香りに、少し青さや木の香りも欲しい日に試したい。100mLの透明な長方形ボトルは、淡い液色を黒いキャップで引き締めている。中央には植物画と1614の数字を収めた四角い意匠があり、下部にサイガの名が記されている。


