ラントロピストはこの香水を「インクと血で書かれた、情熱的な愛の告白」と表しています。主役は黒いバラです。甘さで包まずに、煙と金属の気配で輪郭を鋭くしています。
香りは、燻されたような黒いバラから始まります。そこへ金属的なアルデヒドが差し込み、立ち上がりから張りつめた緊張が生まれます。中盤では、温かく厚みのあるインセンスが昇り、黒いインクの気配が重なります。この中盤には、マグノリアも置かれています。
ラストはオポパナックス、パチュリ、燻した木々。樹脂の温かさが全体を深く沈め、謎めいた余韻を残します。








