トゥーシュ フィナルは、作品を仕上げる最後のひと筆をテーマにした香りです。芸術家が迷いを越えて完成を決める瞬間と、身支度の最後に香水をまとうという多くの人に共通する習慣とを重ね合わせています。
もとになったのは、ジョヴォワの再出発を印象づけた2006年の「プードレ」です。独立系の調香師ヴァニナ・ムラシオルが二年以上をかけ、その魂を保ちながら磨き直した新しい版として位置づけられています。
トップはミモザとピンクベリー。ミモザのふんわりした甘さに、ピンクベリーの軽いスパイスが小さな刺激を添えます。ハートはローズ、ジャスミン、バイオレットリーフ、シダーウッドで、花の甘さを葉の青みと乾いた木が支えます。ベースのヘリオトロープ、サンダルウッド、ムスクが、全体を粉をはたいたような質感へまとめます。
調香師自身は、ムスクとシダーの土台にヘリオトロープ、ミモザ、ピンクベリーが漂う詩的な残り香と、爽やかなスパイスを効かせたパウダリーな柔らかさを語っています。香水をまとう最後のひと手間を、花とパウダーの柔らかな余韻に重ねています。








