トランス(陶酔)という名前どおり、ローズにのめり込んでいくような香りです。トルコ産のバラを中心に、花の香りとスパイスを重ねています。スパイスの熱、アブサンの薬草らしい苦み、シスタスの樹脂の重さが、バラを濃く深くしていく組み立てです。
ブランドの説明によると、ハリー・フーディーニが脱出劇で観客を沸かせていた1906年ごろ、シュヴァルツローゼのトランスはすでに世に出ていました。現行のトランスは、その古い名前を受け継ぐオードパルファムです。
ベルリンの新しさと古い伝統が隣り合う様子も、この香りの着想です。バラのやわらかさに薬草の苦みが重なると、花の印象が変わっていきます。



