ディス イズ ノット ア ブルー ボトル 1/.6

ユズとグレープフルーツの酸味から、ネロリとオレンジブロッサムの白い花へ。ロータスが花芯に水気を添え、ホワイトムスクとバニラ、ベチバーが乾いた土の余韻を重ねるシトラスフローラル。

イストワール ド パルファン

調香師: シルヴィ・ジュルデ

ディス イズ ノット ア ブルー ボトル 1/.6 115mL ボトル

愛をテーマに、柑橘と白い花の明るさを描いた香りです。ユズの皮をむいた瞬間のような、張りのある酸味から始まります。グレープフルーツのほろ苦さとスイートオレンジの丸みが重なり、柑橘は単なる果汁ではなく、皮の内側の白い層まで感じさせるつくりだ。

その上にネロリとオレンジブロッサムが広がっていく。白い花の香りは日なたのオレンジの木の下に立っているような明るさを持つ。ロータスが加わると、花の輪郭は少し水を含んだようにやわらぎ、柑橘の鋭さを包み込む。ロータスとオレンジブロッサムが海しぶきのように立ち上がるという着想も、このみずみずしさに重なります。

時間が進むと、ホワイトムスクが肌の上でふわりと広がり、バニラの甘さが下から支える。ベチバーは土の乾いた匂いをわずかに残し、甘さが重くなり過ぎないよう引き締める役を担う。

夏の昼下がりに、柑橘のすっきりした明るさと花の柔らかさを楽しみたくなる一本です。愛を、重たい甘さではなく、日なたの果樹と水辺の花に託したように感じられます。

香りの構成