ディス イズ ノット ア ブルー ボトル 1/.4
ダバナとイランイランの月のような強さが、ラブダナムとオポポナックスの樹脂へ沈んでいく。香りの構成を天然エッセンスだけで組んだ、陰をテーマにしたスパイシーアンバー。
調香師: ジェラルド・ギスラン, シルヴィ・ジュルデ
ダバナとイランイランの、月のような強さ。この香りは、その二つをラブダナムとオポポナックスの樹脂へ重ねます。陰、月、夜という原理を軸に、香りの構成を天然エッセンスだけで組んだスパイシーアンバーです。
最初に立つのは、ダバナの青く苦い草感と、ラベンダーの軽い清涼、カルダモンの乾いた辛さ。ハーブとスパイスが肌の上で細く張り、そのあとからイランイランの濃い花が重なってくる。甘さは軽く弾けるものではなく、トンカビーンの粉っぽい温かさとベンゾインの樹脂の粘りを帯びて、ゆっくり広がるように感じられます。
土台ではパチュリの乾いた木、ラブダナムの革に近い苦み、オポポナックスのバルサムが層になって並ぶ。甘さと苦み、花と樹脂が重なり、全体にビロードを思わせる柔らかな厚みが生まれます。
陰をテーマにした香りだけに、気温の下がる夕方や夜に楽しみたくなります。ハーブの苦さから濃い花、甘い樹脂へと目を向けると、明るい柑橘とは違う温かさを感じられそうです。








