イラン アンブラート

イランイランとトンカビーンの共蒸留素材を主題に、スパイス、タバコ アコード、甘い樹脂と木の深さを重ねる香り。

グッチ

調香師: ジャン=クリストフ・エロー

イラン アンブラート 100mL ボトル

イラン アンブラートは、クリーミーなイランイランと、トンカビーンの甘さを、ひとつのアンバリーな感触へ重ねたオードパルファム。ジャン=クリストフ・エローが手掛け、2025年に登場した、グッチのアルケミスト ガーデンの一作だ。イランイランのハート エッセンスと、トンカビーン アブソリュートを組み合わせた、独自の共蒸留素材が主題。豊かな花とグルマンな甘さに、タバコ アコードのスパイシーな深さを添えている。シスタスの樹脂や木の表情も、甘い花に温もりを重ねる。濃い花のなめらかさを、樹脂や木の落ち着いた感触と一緒に楽しみたい人に向く香りだ。

ブラックペッパーの乾いた刺激に、ネロリとベルガモットの明るさが寄り添う始まり。中心では、マダガスカル産イランイランとトンカビーンが、クリーミーな花と柔らかな甘さを重ねる。ピメントリーフのスパイスと、ベンゾインの樹脂も、温かな輪郭を添えている。基調のトルーバルサム、シスタス、オポポナックスは、甘さと深さを持つ樹脂の組み合わせ。オークウッドのエキスが、乾いた木の表情を加える。主要ノートとして挙げられたタバコ アコードの濃い印象も、花と樹脂の中に響き、明るい始まりから、甘く温かな奥行きへつながっている。

少し肌寒い日の夜の食事や、落ち着いた色の服で過ごす日に試してみたい。黒いニットや、柔らかな茶色の革小物に、花と樹脂のなめらかな温もりを添える選択肢になる。採用した100mLは、古い薬局の香水瓶を思わせる、丸い肩の黒いガラスボトル。金色のキャップと、正面のカメレオンのモチーフを合わせている。葉やリボンで囲んだ商品名も金色で、変化や多様性を象徴するカメレオンが、豊かな花と甘い樹脂の組み合わせを視覚に伝える。つやのある黒い胴と、細い金の装飾が、深いアンバーの感触につながる意匠だ。

香りの構成