ザ ハート オブ レオ

甘く酸味のあるブラックカラントに、オリバナムの煙と樹脂、ミルラの温もりを重ねる。ライオンの力強さと優雅さを主題にした香り。

グッチ

調香師: アマンディーヌ・クレルク=マリー

ザ ハート オブ レオ 100mL ボトル

ザ ハート オブ レオは、甘く酸味のあるブラックカラントに、ミルラの樹脂と、オリバナムの煙を思わせる深さを重ねたオードパルファム。アマンディーヌ・クレルク=マリーが手掛け、2024年にグッチのアルケミスト ガーデンへ加わった。ライオンの力強さと優雅さを、果実とアンバーの組み合わせに置き換えた作品だ。濃縮したシロップを連想させる、なめらかなブラックカラントの甘さに、樹脂の温もりと煙の静かな影が寄り添う。果実のみずみずしさを、明るい爽快感だけでなく、深く温かな感触と一緒に楽しみたい人に向く香りになっている。

トップのブラックカラント アコードは、甘さと、きりっとした酸味の両方を持つ果実の主題。中心のオリバナム エキスは、温かな樹脂と木、スパイスを思わせる表情を重ねる。煙を連想させる深さの中にも、レモンや青い香りを思わせる、澄んだ輪郭を感じさせる素材だ。基調のミルラの精油は、アンバー様の甘さと、温かなバルサムの感触を広げる。リコリスや煙を連想させる陰影も、果実の柔らかな甘さを受け止める。濃い果実から、樹脂と煙、温かなミルラへつながり、甘さと深さを同時に描く構成だ。

落ち着いた照明のレストランや、夜の劇場へ出かける日に試してみたい。ワイン色の小物や、柔らかな黒いジャケットに、果実と樹脂の温もりを添える選択肢になる。採用した100mLは、黒いラッカー仕上げの丸い肩のボトルに、金色のキャップを重ねている。正面にはライオンと、商品名を囲む葉やリボンの細い装飾を金色で配した。古い薬局の香水瓶に着想を得た形に、主題の動物を重ねた意匠だ。アルコール部分には、回収した二酸化炭素を原料とする再生エタノールを使い、香りの表情と、素材の選び方にも着目している。

香りの構成