ローザ インカンデシェンテ

甘いダマスクローズに、塩のアコードと赤い海藻のミネラルな感触を重ねる。ゼラニウム、オークモス、オルカノックスが深さを添える香り。

グッチ

調香師: ラルフ・シュヴィーガー, セシル・マットン

ローザ インカンデシェンテ 100mL ボトル

ローザ インカンデシェンテは、ダマスクローズの甘い花に、赤い海藻の塩気を感じる表情を重ねたオードパルファム。セシル・マットンとラルフ・シュヴィーガーが共同で手掛け、2025年にグッチのアルケミスト ガーデン コレクションへ加わった。岸辺と海の間で見つかる宝物を思い描き、花と海の対照的な印象を組み合わせている。レッドシーウィードは、その海を思わせる個性を保つ流体抽出によって、香りを引き出した素材。蜂蜜を連想させるローズの甘さに、塩やミネラルのような輪郭が寄り添う。豊かな花と、澄んだ海辺の印象を一緒に楽しみたい人に向く。

塩の結晶を思わせるアコードに、フリージアの柔らかな花と、ピンクペッパーの軽い刺激が重なる始まり。中心では、ダマスクローズ アブソリュートが、豊かな花の表情を広げる。ブルボンゼラニウムの青みと、アンバーグリス アコードの温かな深さが、花に輪郭と陰影を添えている。基調のオークモスは、湿った緑を思わせる落ち着いた表情。赤い海藻のエキスは、塩気を感じるミネラルな感触を重ねる。オルカノックスのアンバー様の印象も加わり、澄んだ始まりから、花と海、苔の深さが響き合う構成につながっている。

海の近くの美術館や、風を感じるテラスで過ごす日に試してみたい。白いシャツに、深い赤の小物を合わせ、ローズと海の感触を添える選択肢になる。採用した100mLは、丸い肩を持つ赤いガラスボトルに、金色のキャップを重ねたもの。正面には金色のタツノオトシゴを置き、葉とリボンの細い線で商品名を囲んでいる。古い薬局の香水瓶に着想を得た形に、海の生き物のモチーフを合わせた意匠だ。深い赤と金の組み合わせが、甘いローズに海辺の塩気が重なる香りを、温もりとミネラルの対比として視覚に伝える。

香りの構成