バニラ ヘイズ エクストレ ド パルファム
レモンの鋭さで始まり、香ばしいヘーゼルナッツとココナッツミルク、クローブとトンカの温もりを経て、サフランとキャラメルを含むバニラへ沈んでいく。夜に向けて描き直された、濃度30%のバニラ ヘイズ。
フガッジの「バニラ ヘイズ」を、夜更けのために描き直したエクストレ ド パルファム。ブランドはこの一本をオードパルファムのアフターアワー版と位置づけ、より強く大胆な表情を狙っています。賦香率はブランド公表で30%です。
始まりはレモンの鋭い酸味。そこへ香ばしいヘーゼルナッツとココナッツミルクが重なり、柑橘の明るさはナッツとミルクのとろみに包まれて、爽快さというよりクリーミーな甘さの縁取りとして働きます。ミドルではマダガスカル産バニラのCO2エキストラクトにトンカビーンとクローブが寄り添い、甘さの中にかすかな煙っぽさとスパイスの刺激が差し込みます。カシュメランが乾いた柔らかさを添え、甘さがべたつく手前で踏みとどまらせます。
ラストはサフラン、キャラメル、ムスクにアキガラウッドの木の気配が加わり、仕上げに再びバニラが現れます。ありきたりなバニラから一歩離れ、焦がしとスパイスで輪郭を立てたグルマン。甘さを主役にしながら、夜の装いに少し陰影を足したいときに選びたい一本です。










