パッションフルードは、ブラジルのイパネマ・ビーチの活気を出発点に、南国の果実と深いウードを一本に結びつけたエクストレ ド パルファム。公式の構成表では、ジンジャーのぴりっとした明るさにタゲテスの青い鋭さとブラックティーの渋いぬくもりが重なり、香りの入口をつくる。中心にはパッションフルーツとマンゴーの熟した甘酸っぱさがあり、ブラックペッパーが果肉の甘さを引き締め、ローズがわずかな花の丸みを添える。土台はオリバナムの乾いた樹脂、グルジャンバルサムのやわらかな粘り、シプリオルの土っぽい木、そしてウード アッサフィ。ブランドは天然のウード アッサフィを大胆に用い、東南アジアのアガーウッドから得られるこの素材を、革や動物的な陰影をもつ希少な香料として紹介している。果実の明るさが煙ったような木と樹脂の層へ沈んでいく対比が、この香りの核だ。賑やかな海辺の陽気をそのまま描くより、甘い果実を暗い木の上に置いた構図として楽しみたい。










