昼には風景へ溶け込み、夜のひとときだけ姿を現す花。ダマ デ ノーチェは、その儚い開花と銀座の夜の記憶を重ねた、フエギア 1833のフローラルだ。夕暮れに空気が冷え始めるころの、静かな場所からふわりと広がる花の存在感を思わせる。
主音は夜香木、属音はイランイラン、下属音はジャスミン・クレスポ。ジャスミン、シダー、パチョリ、レモングラス、ジンジャーがメロディーをつくる。甘い花にみずみずしさが重なり、化粧粉を思わせる柔らかな粉っぽさや、絹のような滑らかさを感じさせる構成。木と葉、ハーブの気配も、花の豊かさに表情を添える。
白い花の甘さを、柔らかく落ち着いた雰囲気で楽しみたいときに。夕食へ向かう時間や、夜の街をゆっくり歩くような場面に似合いそうだ。2021年発表、調香はジュリアン・ベデル。画像は白い円筒形キャップを備えた100mLの透明ボトルで、厚いガラスの底と金色を帯びた液体が見える。






