ヴァンドマニア オードパルファム

ヴァンドーム広場を題材に、サフラン、アイリス、プラリネの華やかさを描く。ジャスミンの花と、パチョリ、ウード、サンダルウッドの深さが、柔らかな甘さに寄り添う。

エクス ニヒロ

調香師: ジョルディ・フェルナンデス

ヴァンドマニア オードパルファム 100mL ボトル

ヴァンドマニア オードパルファムは、パリのヴァンドーム広場を題材に、プラリネの甘さとサフラン、アイリスを重ねた香り。ジョルディ・フェルナンデスがセルフリッジズのために手掛け、2020年に登場した。エクス ニヒロのパリの店舗を取り囲む、宝飾店の集まる広場の華やかさが出発点になっている。柔らかな花と菓子を思わせる甘さに、サンダルウッドやパチョリ、ウードの木の深さが寄り添う。甘さを楽しみつつ、粉を思わせるアイリスの端正な表情も感じたい人に向く作品だ。

ベルガモットとサフランを合わせたトップは、明るい柑橘に、乾いた温もりを感じるスパイスを添える。中心では、ジャスミンとアイリスに、プラリネを重ねる。豊かな花の感触と、粉を思わせる柔らかさに、菓子のような甘さが溶け合う組み合わせだ。基調のパチョリ、ウード、サンダルウッドは、土や木を思わせる深さと、なめらかな木の温もりを支える。サフランの輪郭から、アイリスとプラリネの柔らかな厚みへとつながり、木の落ち着きがその華やかさを包み込む。甘さと花、深い木の感触が、ヴァンドーム広場の端正で華やかな風景を香りの質感へと置き換えている。

少し装いを整えて美術館へ出かける日や、夕方の食事に試してみたい。深い紺色のジャケットや、滑らかな生地のワンピースに、アイリスと木の感触を添える選択肢になる。採用した100mLは、淡い黄金色の香水を収めた透明な角型ガラスのボトル。細かな格子状の金色のキャップに、金色で枠と商品名を配した正面ラベルを合わせている。透明な肩と厚いガラスの底が、端正な輪郭を支える。香りのプラリネの甘さと、花や木の温かな感触を、控えめな金色の輝きで伝える姿だ。

香りの構成