メムは2017年のオードパルファムで、ラベンダーを分解して組み直すことから始まります。4種類のラベンダーに粘土のニュアンス、香ばしいモルト、泡立つようなアルデヒドを重ね、見慣れたハーブの香りを別の手触りへ移していきます。
香りはやがて豊かなフローラルの中心へ向かいます。スズラン、チャンパカ、ジャスミンが集まるその場所に、ワックスやガソリン、ゴムを思わせる面が差し込まれている点が、メムのいちばん特異なところです。ローレルの葉の青さ、ベンゾインとラブダナムの樹脂、カストリウムの動物的な陰りも、ラベンダーを清潔なハーブという枠から引き離します。













