オーピスト
マンダリンとジュニパーの明るく青い香りに、ジンジャーとマテの乾いた刺激が重なるシトラス。甘さは控えめで、シダーとアンブロキサンの澄んだ木の香りへ落ち着きます。
調香師: ドミティーユ・ミシャロン=ベルティエ
フランス語で「コースの外」を意味する名前のとおり、オーピストは踏み固められた道から外れることをテーマにした香りです。ブランドが着想として示すのは、高所で感じるめまいや、アドレナリンが駆けめぐるような瞬間です。人を驚かせる現代的なコロンとして構想されましたが、製品の濃度はオードパルファンです。
トップではマンダリンとスイートオレンジが明るく立ち上がります。果汁の甘さよりも、皮をむいた瞬間にはじける明るさに近い印象です。そこへジュニパーベリーの針葉樹のような青く鋭い香りが差し込み、柑橘が丸くなりすぎないよう輪郭を引き締めます。
ハートではジンジャーの辛みとピンクペッパーの軽い刺激が加わり、マテの乾いた葉のほろ苦さが全体の温度を少し下げます。この香りの清涼感は甘さで作られていません。ぴりっとしたスパイスと植物の苦みで組み立てられているところに、この香りの個性があります。
ベースはシダーの乾いた木の芯が中心です。そこにアンブロキサンの澄んだ木とアンバーの気配、カリスマルによるジャスミン調のノートが添えられます。花が前に出るのではなく、木の面にかすかな明るさを残す役回りです。
調香はドミティーユ・ミシャロン=ベルティエ。本人はこの香りを「モダンで、躍動的で、エネルギーに満ちた」と表現しています。ブランドによれば、天然由来成分が95%で、処方は36の成分に絞られています。
甘いシトラスより、ドライでスパイスの効いた清涼感を好む人に向く構成です。体を動かす日や、初めての場所へ出かける朝の装いにも、この鋭さがよくなじみます。








