バタイユ

サフランとパチョリが熱と冷たさの緊張をつくる、甘さを抑えたスパイシーウッディ。

バスティーユ

調香師: ニコラ ボーリュー

バタイユ 100mL ボトル

バタイユはフランス語で「戦い」を指す言葉です。調香師ニコラ・ボーリューは、この香りを「燃えるよう、気品、緊張」という三語で表しています。香りもその言葉どおり、スパイスの乾いた熱とパチョリの暗く深い陰りを向かい合わせています。

トップでは、ジンジャーの辛みとピンクペッパーのはじけるような刺激がサフランに重なります。サフランの乾いた温かさが、立ち上がりにわずかに革を思わせる手ざわりを加えます。そこへマグノリアが細い花の明るさを差し込み、スパイスの角をやわらげます。ハートではセージのハーブらしいほろ苦さと、バージニアシダーの削った鉛筆のような乾いた木が、香りの輪郭を引き締めます。ベースではパチョリが土を思わせる陰影を広げます。その下で、トンカビーンが控えめな甘さを、アンバー エクストリームが木の温もりを添えます。

ブランドはこの香りの着想を、パチョリが持つ熱さと冷たさの両面をサフランの力強さが支える構図として説明しています。そのうえで、自分らしさを臆せず示す自由を讃える一本と位置づけています。処方は天然由来の原料が95%を占め、全体で33種の原料から組まれています。原料はどれも調香師自身が選んだとされます。

甘さが少なく、輪郭のはっきりしたスパイスと木の香りを探している人に向く一本です。ふんわり広がる香りより、仕立てのよいジャケットや厚手のニットに合わせる、存在感のある香りとして選びたい構成です。

香りの構成