タンジェは、モロッコの白い街を歩き、にぎやかな旧市街から庭の香りに出会う情景を描いています。シルヴィ・フィッシャーが着想を得たのは、ビターオレンジやオレンジ、レモンの古木に囲まれた庭です。
ベルガモットとマンダリンが、果実の明るさをもたらします。ネロリの爽やかさと酸味を思わせる表情に、オレンジブロッサムの甘く温かな香りが重なり、花と柑橘の香りが近いところで響き合います。
草を思わせるマテとムスクが、その組み合わせを支えています。花のやわらかさを保ちながら、植物の青さも感じられる構成です。白壁や青い扉、庭に茂る木々という街の風景を、果実と花の香りから思い浮かべられる一本です。





