イタリア産ベルガモットの明るく弾けるような香りで始まり、そのすぐ隣にロータスフラワーがみずみずしく寄り添う。ピンク ウッズは、アリアナ・グランデが世界に宛てた小さなラブレターとして生まれたラブノーツのひとつ。書き出しは、手紙の一行目のように短く軽やかだ。
名前に「ウッズ」とあっても、木の気配は一点に置かれていない。ハートのベチバーが乾いた根の陰りを差し込み、ジャスミンの花びらと茶葉がそのまわりをやわらげる。茶葉のほろ苦さがジャスミンの甘さを引き締め、ロータスの透明感がベチバーの土っぽさを包み込む。
ベースでは、トンカビーンのまろやかな甘さとカシミアウッズのなめらかな木の質感が重なる。そこへコットンキャンディをひとつまみ。綿菓子の甘さは主役ではなく、乾いた木肌にうっすら色をのせる役回りで、この香りの意外さはその小さな対比から生まれている。







