ノースクラブスのコンセプト文の主人公は、聖夜に甘い誘いを退け、一人で歩いていきます。舞台は濡れ雪の降る夜です。煙草の煙越しの笑みや巧みな言葉に惑わされかけても、煙が消える頃にはその先が見えてしまう。心は乾いて誘いを拒み、揺るがない芯を保ちます。静かな炎と白い息を抱えて、真紅に染まる夜を行く場面です。
香調はフローラルウッディアンバー。公式は、品のある強さと媚びない色気を併せ持つことを、この香りの性格に挙げています。香りには、アーティストが制作したオリジナルサウンドも一曲用意されています。
トップにはローズ、ブラックペッパー、チェリー。豊かなローズに胡椒の辛さと熟した果実の甘さが重なり、華やかさと刺激が同時に現れます。ミドルのカシスとラズベリーは果実の酸味を足し、クローブがスパイスの温かさを加えます。
ベースはパチュリ、サンダルウッド、ムスク。スモーキーなパチュリと木の厚みが、甘い果実を引き締める土台になります。チェリーの甘さを使いながら、甘えた印象には寄せていません。その点が、誘いに流されない主人公の態度と重なります。








