「ルール オブ 72」という名前は、同じ名前の数式から来ている。27 87は、その数式の鋭さを手がかりにこの香りを組み立てたと説明する。名前は数字だが、香りは冷たい計算を思わせるものではない。乾いたスパイスと木の厚みが輪郭をつくる。
トップはサイプレス、サフラン、カルダモン、ゼラニウム。針葉樹の青く乾いた気配とカルダモンの涼しい刺激に、サフランのくすんだ温かさと、葉の青さを含んだゼラニウムのバラのような香りが加わる。華やかさは前に出すぎず、色味を一段落としたように始まる。
ミドルの中心は、ブランドが天然のタイ産と明記するウード。ガイアックウッドのやわらかくクリーミーな丸み、シダーウッドの乾いた木肌、イランイランのとろりとした花の甘さがそこに重なる。力強いウードを、なめらかな木と花がなだらかに受け止める構成だ。
ベースはベチバー、パチョリ、レザー。土っぽさを帯びた根と葉の香りに、なめした革のような質感が加わり、全体を低く落ち着いたトーンへ収めていく。自信を大声で示すのではなく、ささやくように伝える香りとして作られている。
濃度はオードパルファムで、バルセロナで製造されている。容量は27mlと87ml。ウードとレザーが軸だが、重さを誇示する香りではない。スパイスと木の香りを端正にまといたい日に、まず少量から肌にのせてみたい一本だ。










