調香師セルジュ・ド・オリヴェイラがこの香りで目指したのは、リスボンの焼き菓子パステル・デ・ナタを思わせる、思わず食べたくなるようなバニラです。その甘い匂いは、子どものころ家族と穏やかに過ごした、街の路地の記憶につながっていると本人は語っています。
香りの筋道は、ダバナの精油が持つ果実のような、草のような表情を、温かいバニラでなだめていくことにあります。トップにはマンダリン、ライチ、プラム、植物のノート、トンカビーンが並び、ミドルではローズ、サリチル酸系の香り、ジャスミン サンバックへ移ります。
ベースはシダー、アミリス、パチュリ、ブルボンバニラ。焼き菓子の甘さの下に、木とパチュリの乾いた土台を敷く構成で、本人はこれを現代的で印象の強いシプレと呼んでいます。











