シモーネ・ロ・ブエ
イタリアの香料会社モールハウゼンの調香師。化学を学んだ経歴と演劇・音楽の経験を持ち、処方を舞台の演出にたとえて、物語を描く香りを作る。
Italy
シモーネ・ロ・ブエ
シモーネ・ロ・ブエは、イタリアの香料会社モールハウゼンの調香師です。2022年から同社で香りを手がけています。
経歴
香水の仕事は、化学を学ぶ学費を得るためにミラノの大手香水店で働いたことから始まりました。その後はLVMHの香水と化粧品の部門で、ジバンシイやケンゾーなどを担当しました。2015年、MOUILLETTES & CO.の専門講座で原料と香りの創作に直接触れたことが転機になります。ゲランのトレーニングチームを経て、エディション ドゥ パルファン フレデリック マルのイタリアのトレーニングマネージャーを務め、パオロとマルティーノのチェリッツァ父子から調香を学びました。2021年にドミニク・モールハウゼンと出会い、同社の調香学校で学びました。
作風
ロ・ブエは香りを組み立てる仕事を舞台の演出にたとえ、原料を台本の登場人物のように互いに関わらせると語ります。素材の組み合わせで、場面の移り変わりを伝えようとしています。同社は、音楽家のように繊細で均衡のとれた手つきで原料を組み合わせる調香師だと紹介しています。演劇からは、仮面を外して感性を自由に表す大切さを学んだといいます。化学を学んだ経歴は、原料の働きと変化を研究し続ける姿勢につながっています。
代表作
- 『SO.36』
シュヴァルツローゼの一本です。名前はベルリン・クロイツベルクの旧郵便区から取っています。ハチミツ、サフラン、ウイスキーから花へ移り、ウードとバニラに落ち着きます。
- 『QRD』
メゾン ブランシュの三部作のひとつで、ほかの2作はKNKとBRDです。デザイナーのヤニク・ザンボーニが幼い頃に嗅いだ、洗濯物や石けんの香りから共同で作りました。
