ニスリン・ブアザウィ・グリエ
カサブランカの香りの記憶とフランスで培った化学・調香教育を結び、温かさと透明感を両立させる調香師。
Morocco / France
ニスリン・ブアザウィ・グリエについて
ニスリン・ブアザウィ・グリエは、モロッコのカサブランカに生まれ、フランスで学んだ調香師です。オレンジブロッサム、メディナの革、家庭のスパイスに囲まれて育ち、父や姉と香りを味や手触り、感情へ置き換えて語る習慣がありました。香りをまず感情として捉える感覚が、現在の制作の基礎になっています。
経歴
フランスで工学と化学を学び、休暇中にGivaudanで働いた経験から調香師を志しました。化粧品分野の評価やParfums Christian Diorでの短期経験を経て、Givaudan Perfumery Schoolで専門教育を受け、ファインフレグランスの制作へ進みます。科学的な理解に加え、長年続けた演劇や音楽も発想を支えています。
創作スタイルと哲学
モロッコの記憶に根ざすムスク、アンバー、スパイスの温かさと、フランス香水の花や木が持つ明るさを一つの構成に共存させます。重さと軽さ、官能性と空気感、伝統と現代性の間を行き来し、香りを「身につける物語」へ変えるのが特徴です。処方の論理を保ちながら、最終的には記憶や感情が残るかを重視しています。
代表作
- 『リキッド』— 樹脂とスパイスの密度を現代的に磨いた作品。
- 『デザート スアーヴ』— 砂漠の熱、果実、芳香を豊かに重ねた香り。
- 『ピンク ハート V.6』— 花と果実の脈動を鮮やかに描く作品。







