ナタリー・ベナロー

色や形、質感から香りを組み立てる調香師。果実の楽しさや花の表情を、ブランドの物語に結び付けます。

France

Nathalie Benareau portrait

ナタリー・ベナローについて

ナタリー・ベナローは、フランスのアルプスで育ち、シムライズのニューヨーク拠点で活動してきた調香師です。色や形、質感が生む気分を香りの構想へ移し、果実や花を生き生きと描く作品を手掛けています。

経歴

化学と化学工学を学び、1999年にフィルメニッヒで有機化学者として仕事を始めました。インタロームで調香アシスタントを経験し、マンハイマーで研修を重ねて2006年に調香師となります。2008年にシムライズへ加わり、2011年にはニューヨークのファインフレグランス部門へ移りました。コモディティの2024年のインタビューでは、シニアパフューマーとして制作過程を語っています。

創作スタイルと哲学

まずブランドが伝えたいことを聞き、その言葉やボトルの色から香りの方向を探ります。香料を絵の具のように捉え、組み合わせを試しながら一つの香りの像を作る方法です。調香を、意味と感情を持つ目に見えない考えの表現と捉え、科学はその表現を支える道具だと話します。果実の甘さに酸味や緑の鋭さを添えるなど、楽しさと輪郭を両立させています。

代表作

  • 『ジュース』(コモディティ)— ラズベリーの果肉、ルバーブ、ブルガリアンローズを軸に、赤い果実の鮮やかさと喜びを描く作品です。
  • 『3pm』(SW19)— タンジェリンとルバーブ、白い花をシダーやベチバーへ重ね、ウィンブルドンの晴れた午後を表しています。

手がけた香水