マイケル・ボーデナム
フローリス一族の7代目として制作した調香師。店の地下工房で配合を磨き、ノー89やエリートに花と木、香草の調和を残しました。
マイケル・ボーデナムについて
マイケル・ボーデナムは、ロンドンのフローリス一族の7代目として香水作りを担った調香師です。ジャーミン・ストリートの店の地下工房で制作し、ノー89やエリートといった、長く親しまれる花と木、香草の香りを残しました。
経歴
1950年代にも、ジャーミン・ストリート89番地の店では製品を手作業で作っていました。本人が材料を扱う写真には、瓶や容器が並ぶ工房と、家族経営の香水作りの日常が写っています。息子のジョン・ボーデナムへ事業が受け継がれ、次の世代へつながる製造や供給先との関係も築かれました。
創作スタイルと哲学
店の地下にある煉瓦造りの工房は、家族から「ザ・マイン」と呼ばれていました。そこで、新しい精油を取り寄せ、何度も配合を試しながら香りを磨いています。エリートを生んだ時にも、最初の処方をさらに改善し続けようとしたと、息子が振り返っています。素材を丁寧に試し、納得できる調和へ近づける姿勢が伝わります。
代表作
- 『ノー89』:1951年に登場した、店の番地を冠する作品。ラベンダーや花、木をつなぎ、端正な香りを描いています。
- 『エリート』:1979年に生まれた、青く爽やかなウッディの作品。柑橘、ラベンダー、樅の樹脂から、木と苔の深みへつながります。
