ファン・ファメニアス・フローリス
メノルカ島からロンドンへ渡ったフローリス創業者。ライムズに柑橘と花の清々しさを描き、家族の香水作りの伝統を開きました。
ファン・ファメニアス・フローリスについて
ファン・ファメニアス・フローリスは、メノルカ島からロンドンへ渡り、フローリスを創業した香水作りの担い手です。妻エリザベスと開いたジャーミン・ストリートの店から、柑橘や花を生かす、家族の香りの伝統が始まりました。
経歴
1730年、ロンドンのセント・ジェームズ地区で、香水、櫛、髭剃り用品を売る店を始めました。89番地の店は、その後も一族の事業の中心として受け継がれています。故郷の地中海の香りや空気への記憶が香水作りにつながり、家族の処方や記録は、後の世代の創作にも引き継がれました。
創作スタイルと哲学
ライムズには、暑いロンドンの夏に、爽やかな香りを届けようとした発想が表れています。レモンやプチグレンの明るさを、花とムスクへつなぐ構成は、生活の場面と香りを結びつけます。フローリスに残る初期の創作は、自然の香りを組み合わせる仕事から、家族の経験や土地の記憶を香水へ移す伝統へ続いています。
代表作
- 『ライムズ』:18世紀半ばの創作として伝わる作品。柑橘の清々しさに、花の柔らかさとムスクを添えています。
- 『ナイトセンテッドジャスミン』:フローリスが創業者の初期作品として伝える花の香り。現在の香りには、ジャスミンを中心とする花々と、青さ、木の温もりが重なります。
