ベルナール・シャン

20世紀のIFFを率いたフランス人調香師。パチョリ、苔、レザーを重層的なシプレへまとめ、肌の上の感情を重視しました。

France

ベルナール・シャン

ベルナール・シャンについて

ベルナール・シャンは、20世紀の米国香水文化に大きな影響を与えたフランス人調香師です。ニューヨークのIFFでヘッドパフューマーを務め、複雑な素材を自然にまとえる重層的な構造へまとめました。

経歴

IFFの創作部門で長く活動し、多数のスタッフを率いながら、女性向け・男性向けという当時の慣習を越える強い処方を生み出しました。試香紙だけでなく人の肌で香りを評価し、拡散だけでなく、近い距離で立ち上がる感情や体温との関係を見ていたと伝えられます。

創作スタイルと哲学

パチョリ、オークモス、レザー、ハーブ、花を、粉感とわずかな動物的ニュアンスを持つシプレへ組むのが得意でした。荒々しい素材を消すのではなく、花や木で緊張を調整し、精密でありながら官能的な輪郭へ変えます。「嗅ぐこと」と「感じること」を近いものとして捉えた姿勢が、肌に残る強い存在感を支えています。

代表作

  • 『カボシャール』— レザーと苔を鋭いシプレへまとめた作品。
  • 『アロマティックス エリクシール』— ハーブ、花、パチョリを濃密に重ねた作品。

手がけた香水