アニック・メナード

科学への好奇心と反骨心を併せ持つフランス人マスター調香師。素材を厳密に選び、焦げた影や柔らかな甘さを強い個性へまとめます。

France

Annick Ménardo

アニック・メナードについて

アニック・メナードは、精密な構成の中に少しの反骨と謎を残すフランス人マスター調香師です。香りを美しく整えるだけでなく、嗅いだ人の記憶に引っかかる強い人格を与えることを大切にしています。

経歴

幼い頃から匂いを強く感じ取り、科学や精神医学にも関心を持って育ちました。ISIPCAで学んだ後、Créations Aromatiquesでミシェル・アルメラックの指導を受け、素材と処方の基礎を磨きます。1991年から長くFirmenichで活動し、のちに独立。Symriseとも協働しながら、世代を越えてファインフレグランスを手がけています。

創作スタイルと哲学

素材は数を増やすためではなく、それぞれが必要な役割を持つよう厳密に選びます。アニスやヘリオトロープの柔らかな甘さ、木や樹脂の焦げた陰影、乾いた空気感を対置し、親しさの中へ意外な暗さを差し込みます。流行に合わせて輪郭を薄めず、一つの香りに固有の魂があるかを最後まで問い続けます。

代表作

  • 『ブラック』— ゴムを思わせる暗さ、バニラ、木を丸い温度へまとめた作品。
  • 『ガイアック10』— ガイアックウッドとムスクを静かな肌の余韻へした作品。
  • 『スポーツカー クラブ オードパルファム』— 木、革、金属的な空気を疾走感のある構造へした作品。

手がけた香水