アンドリュー・エヴェレット
IFFの調香師。ローマで美術史を学ぶなかで、香りが物語を伝える手段になると知った。好奇心を大切にし、性格の違う素材をはっきり対比させて香りをつくる。
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調香師アンドリュー・エヴェレット
アンドリュー・エヴェレットは、香料会社IFFに所属する調香師です。香りづくりを、未知を探り、学び、物語を伝える営みとして捉えています。
経歴
フロリダで育ち、海や自然、身の回りの匂いに親しんで過ごしました。その後ローマで美術史を学びました。そこで出会った芸術家や収集家、師となる人たちから、香りは物語を力強く伝える手段だと教わりました。ニューヨークのアートギャラリーで働いたのち、IFFとISIPCAの調香課程に進みました。
作風
仕事の進め方を導くのは、好奇心と遊び心、そして思い切って試す姿勢です。うまくいかなかった試みも、新しい発見の機会として受け止めます。手がけた香りを語るときは、素材をどう組み合わせて対比をつくったかを話します。明るい素材と貴重な素材、果実の甘さと塩気のように、性格の違うものを並べて、対比をはっきり出しています。
代表作
- 『クラブ クチュール』
明るいイチジクと、粉のようなアイリスを対比させています。いちじくには明るく若々しい印象を託しました。そこに、調香の世界で「青い金」とも呼ばれる貴重なアイリスを合わせています。
- 『ヴェンデッタ ドンナ』
ヴァレンティノの香りで、ドミニク・ロピオンとの共作です。濃厚なチュベローズを軸にした構成に、エヴェレットは驚きを添えるため、赤いオレンジの蜜を思わせる香りを組み込みました。着想を得たのは、イタリアで珍重されるオレンジの品種、タロッコ・ロッソです。オレンジにわずかな塩気を添え、甘さの輪郭を出しています。

