ヴァーナルグラス
乾いた干し草を思わせるクマリンの甘さを持つイネ科植物のノート。草の青さと穏やかな温かみが重なります。
グリーン
ヴァーナルグラスについて
ヴァーナルグラスは、イネ科の植物アンソキサンタム・オドラタムに由来するノートです。フランス語ではフルーヴと呼ばれ、香料としてアブソリュートが流通しています。温帯の草地に生える植物で、クマリンを多く含むことが特徴です。
香りの特徴
乾いた干し草を思わせる芳香に、穏やかな甘さと草の青い表情が重なります。鋭い葉の青さだけでなく、刈った草が乾くときのような、温かく柔らかな印象があります。クマリンの甘さは、トンカビーンや桜葉の香りを連想させる一面も持ちます。
香水での使われ方
草の明るさを、温かい甘さや木の香りへつなげる素材です。柑橘やハーブと合わせると青さを保ちながら丸みを添え、ムスクやベチバーと組み合わせると乾いた草の質感を描けます。パルファム ドゥ ラ バスティードのエスピエーグルでは、バジル、ブラッドオレンジ、アーモンドミルクと同じハートに置かれています。
草を乾かして抽出する
ビオランドは、フランス南西部のランド地方で栽培した植物の地上部を刈り、屋外で数日乾燥させてから抽出すると紹介しています。植物名としてのヴァーナルグラスと、刈り草全般を表すヘイは関連する香調を持ちますが、同じ名称ではありません。
