シベット

ジャコウネコの会陰腺から得られる香料。強烈な動物的香りを持ち、微量に使うことで香水に官能的な深みと温かみのある持続性を加える。

アニマリック

Civet

シベットについて

シベットは、ジャコウネコ(Viverra zibetha)の会陰腺から分泌されるペースト状の物質です。かつては天然原料が珍重されていましたが、現在は動物愛護の観点から、ほとんどが合成香料によって再現されています。

香りの特徴

純粋な状態では非常に強烈なアンモニア臭に近い刺激臭を放ちますが、極限まで希釈すると温かみのある**官能的な**ムスクの香りに変化します。ジャスミンやローズといったフローラルノートの背景に潜ませることで、華やかさに妖艶な深みを与えます。

香水での使われ方

主にベースノートとして、香りの持続性を高める保留剤(フィクセイティブ)の役割を担います。オリエンタルやシプレ系の香水において、他の素材を繋ぎ合わせ、香りに奥行きと力強い生命力を与えるために欠かせない存在です。

豆知識

実は非常に高価なコーヒーとして知られる「コピ・ルアク」は、このジャコウネコが食べたコーヒー豆が未消化で排出されたものです。シベットの香りとコーヒー、意外なところで同じ動物の名前が登場します。

このノートを持つ香水