シナモンリキュール
シナモンの温かな刺激に、甘いお酒を思わせる丸い甘さと、酒らしいすっとした鋭さを重ねた香りの表現。
グルマン
シナモンリキュールとは
シナモンリキュールは、シナモンの温かな刺激と、甘いお酒を思わせる丸みを合わせた香りの表現です。乾いたスパイスとしてのシナモンだけでなく、グラスに注いだリキュールのとろりとした甘さや、アルコールのすっとした鋭さまで含めて描こうとする点に特徴があります。香料の世界では「Cinnamon liqueur accord」のように、複数の素材を組み合わせたアコードとして示されることがあります。特定の原酒や決まった組成を指す名前ではありません。
香りの特徴
最初に感じやすいのは、シナモンの樹皮を思わせるぴりっとした温かさです。そこに、砂糖を溶かしたシロップのような丸い甘さが寄り添い、スパイスの角をやわらげます。さらに、酒らしい揮発感がわずかな鋭さとなって香りを引き締め、甘さがべたつくのを防ぎます。温かさ、甘さ、鋭さの三つが重なることで、焼き菓子のシナモンとは違う、夜に楽しむ飲み物のような大人びた印象が生まれます。
香水での使われ方
香水では、温もりや、くつろいだ夜の雰囲気を表したいときに、シナモンリキュールの表現が使われることがあります。バニラやアンバーと並べると甘く濃厚な方向へ、ウッドやレザーと並べると落ち着いた辛口の方向へ寄りやすくなります。トップで香れば最初の印象を華やかにし、ミドル以降まで残れば香り全体に温かな芯を通します。どの素材と組み合わせるかは香水ごとに異なります。
