26 グレートリセット

パフュームオイルファクトリーの26 グレートリセットは、オレンジの花と柑橘に葉とシーミネラルを合わせたパフュームオイルです。仕事で行き詰まった人が丁寧に手を洗い、もう一度机へ向かう物語を持ちます。

#536 · 2026-11-07

The PERFUME OIL FACTORY / 26 Great Reset

香水の基本情報と第一印象

パフュームオイルファクトリーの26 グレートリセットは、オレンジの花と柑橘に、葉とシーミネラルを組み合わせたパフュームオイルです。ザ・ストーリーズという31種類の香りのうち、26番にあたります。ひと月のさまざまな気分や場面を香りにしたシリーズで、この作品が描くのは、仕事の途中に生まれる小さな区切りです。

物語は、仕事で壁にぶつかり、考えがまとまらなくなった人から始まります。その人は、いつもより丁寧に手を洗う。指の一本一本に意識を向けたあと、もう一度机に向かいます。グレートリセットという名前は、大きな出来事よりも、この短い時間に結びついています。

以前はオリジナル No.26という名前でした。ブランド改定に伴ってグレートリセットへ改名されましたが、香りと内容は同じです。旧名のネロリを覚えている人も、今の名前で探す人も、同じ26番の作品に出会えます。名前は物語を前に出す形へ変わり、番号はシリーズの中での位置を示しています。

香りの構成で目を引くのは、オレンジブロッサムがトップに、ネロリがベースに置かれていることです。旧名からネロリが最初に来ると想像すると、意外な並びかもしれません。トップにはプチグレインとマンダリンもあり、オレンジの花と柑橘に関わるノートが入口をつくります。

ミドルにはカフィアライムリーフとスイートアンバーグリス、ベースにはネロリとシーミネラル。花と果実だけで終わらず、葉や海を思わせる名前が続きます。ノートの組み合わせと、手を洗って机へ戻る物語。その二つが、この作品を知る入口になります。

調香師・ブランドの背景と制作秘話

パフュームオイルファクトリーは2012年に設立され、2016年に銀座本店を開きました。仕事、外出、休息、家族との時間など、日々の場面に香りを寄り添わせてきたブランドです。「名も無き一日を、香りで彩りたい。」という言葉にも、特別な日だけでなく、ふだんの一日に目を向ける姿勢が表れています。

ブランドがつくったザ・ストーリーズは、ひと月を思わせる31種類のオリジナルパフュームオイルです。それぞれに番号があり、26 グレートリセットはその26番。仕事の合間に手を洗うという身近な場面が、一日の気分を切り替える物語になっています。番号と物語の両方から選べるのが、このシリーズの楽しさです。

26 グレートリセットの担当調香師の名前は、商品情報には示されていません。ブランドはパフュームオイル全体について、パフューマーの手で丁寧に調香し、アルコールと水を使わず手作りで調合・製造すると説明しています。この作品も、そのパフュームオイルの一つとして並びます。

ブランドが設立された背景には、仕事や外出が続く毎日の中で、香りをどう楽しむかという関心がありました。アルコールを使う一般的な香水は職場などで使いづらいという声にも向き合い、各地の香りの文化に触れながら、数年にわたって試行錯誤を重ねています。その歩みが、日々の場面を題材にした31種類のシリーズへつながります。

この作品の物語では、キーボードを叩き、ペンを走らせ、頬杖をつく手に目が向けられます。「手は頭とおなじくらい考えているのだ」という言葉を経て、指先の緊張がほぐれ、机へ戻る。仕事から離れるための長い休みではなく、手を洗う短い時間が転機として描かれています。

香りの詳細分析

26 グレートリセットのノートは、トップ、ミドル、ベースの三段階で示されています。トップはプチグレイン、オレンジブロッサム、マンダリンです。柑橘に関わるプチグレインとマンダリンの間に、オレンジの花を表すオレンジブロッサムが並びます。花と果実を同じ入口に置いた構成です。

ミドルにはカフィアライムリーフとスイートアンバーグリス。カフィアライムリーフは葉を名に持ち、スイートアンバーグリスは甘さを名に持つノートです。トップの花と柑橘から、構成上は葉と甘さを示す名前へ進みます。素材名から実際の強さや変化の速さまでは決められないため、試すときには肌での香り方も確かめたいところです。

ベースはネロリとシーミネラルです。ネロリは旧名にも使われていた名前ですが、この構成では最後の段階に置かれます。オレンジブロッサムがトップ、ネロリがベースという分け方によって、オレンジの花に関わる二つのノートが、異なる場所に現れます。名前を手がかりに香りを探す人には、見逃せない配置です。

シーミネラルは、海を思わせる公式のノート名です。花、柑橘、葉に続くベースにこの名前があることで、構成は甘さや花だけに寄りません。ただし、ノート名は海水や鉱物そのものを使っていることを示すものではありません。どのような質感で肌に残るかは、実際につけて確かめる部分です。

全体を通すと、トップにはオレンジの花と柑橘、ミドルには葉と甘さを名に持つノート、ベースにはネロリとシーミネラルが置かれています。並びを知ると、旧名のネロリだけでは見えにくかった構成が分かります。とくにオレンジブロッサムとネロリの位置関係は、この作品をほかのオレンジの花の香水と比べるときにも役立ちます。

他の香水との比較・ポジショニング

オレンジの花やネロリを手がかりに探すなら、まずトム フォード ビューティのネロリ・ポルトフィーノが比較対象になります。両作ともネロリ、オレンジの花、マンダリンを掲げています。一方、26 グレートリセットにはカフィアライムリーフとシーミネラルがあり、ネロリ・ポルトフィーノにはラベンダーとベルガモットがあります。

共通するノートから入っても、その先に並ぶ素材の名前は異なります。葉とシーミネラルを含む構成に関心があれば26 グレートリセットを。ラベンダーとベルガモットを含む構成が気になればネロリ・ポルトフィーノを。それぞれを肌で試すときの着眼点は、共通する花の外側にあります。

ディプティックのオーデサンスとも、オレンジブロッサムが共通します。オーデサンスは、ビターオレンジの木の枝・葉・果実までを表現し、アンジェリカルートとジュニパーベリーを合わせた作品です。26 グレートリセットは、マンダリン、カフィアライムリーフ、シーミネラルを並べます。同じオレンジの花から、別の方向へ広がる二作です。

オレンジの木を枝や葉、果実まで含めて捉える構成にひかれるなら、オーデサンスが候補になります。花とマンダリンに、葉やシーミネラルを合わせた構成を試したいなら、26 グレートリセットです。どちらもオレンジブロッサムを掲げるからこそ、ほかに何が並ぶかが選び分けの手がかりになります。

ジョー マローン ロンドンのオレンジ ブロッサムは、花の組み合わせを見比べる相手です。両作にオレンジブロッサムがあり、ジョー マローン ロンドンの作品にはクレメンタインフラワー、睡蓮、ホワイトライラック、オリスウッドが並びます。26 グレートリセットでは、カフィアライムリーフ、スイートアンバーグリス、シーミネラルが花の周囲に置かれています。

花のノートを重ねた構成が気になるならオレンジ ブロッサムを、葉とシーミネラルを含む構成が気になるなら26 グレートリセットを試してみてください。ここで比べているのは、各作品が掲げるノートと表現です。実際の香りの近さや強さは、名前の一致だけでは決まりません。

購入ガイド・価格・おすすめ度

26 グレートリセットは、8mlのパフュームオイルとして税込7,260円で掲載されています。容量や価格、販売状況は購入前に公式サイトで確認してください。現行の商品名はグレートリセットです。以前のオリジナル No.26を探していた人も、香りと内容が同じ26番として見つけられます。

名前が変わったことを、香りの変更と受け取る必要はありません。旧名のネロリは今もベースノートにあり、トップのオレンジブロッサムとは別の位置に置かれています。旧名から香りを想像していた人は、この構成を見てから試すと、花と柑橘、葉、シーミネラルまで目を向けられます。

試香では、トップに並ぶプチグレイン、オレンジブロッサム、マンダリンだけで決めず、ミドルとベースに掲げられたノートにも意識を向けたい一本です。公式の三段階は構成を示すもので、肌の上で各ノートがどのくらい強く、どのくらい長く感じられるかを保証するものではありません。仕事場で使うつもりなら、まず肌の近くで香る量を試してください。

ザ・ストーリーズのパッケージには、香りごとに1から31までの番号が記されています。二つの番号を並べると日付のように見せられるため、ブランドは誕生日や記念日の贈り物としても提案しています。26という番号そのものに意味のある日があるなら、香りの物語に加えて、番号から選ぶ楽しみもあります。

別売りの専用香水瓶「the PERFUME GLASS」は、エジプトの職人が一つひとつ手作りするスティック付きの瓶です。Crystal Orangeは税込3,300円。パフュームオイルのロールオン部分を外してオイルを移し、スティックで肌につけます。8mlのオイルがほぼ1本入り、ブランドは半分を瓶に移して自宅用に、残りをロールオンのまま外出用にする使い方を勧めています。

オレンジの花と柑橘だけでなく、葉やシーミネラルを含む構成に関心がある人には、試す理由がはっきりしています。仕事の途中に短い区切りをつくるという物語も、選ぶきっかけになるでしょう。香りの好みと使う場面の両方を、肌で確かめて決めたい作品です。

実際の使用感・シーン・評判

26 グレートリセットが描くのは、仕事で行き詰まったあと、手を丁寧に洗って机へ戻る場面です。仕事が一区切りついたときや、考えを切り替えて再び席に着く前に使うと、この物語と重なります。長い休暇や特別な行事より、毎日の中にある短い切り替えに目を向けた香りです。

商品には季節や服装の指定がありません。秋だから、あるいは特定の装いだからと決めるより、使いたい区切りがあるかどうかで考えると、この作品の性格に合います。仕事の合間に手を洗うという身近な動作が題材なので、机に向かう日にも、気持ちを切り替えたい日にも手に取りやすいでしょう。

ブランドはパフュームオイル全体を、穏やかで優しく、長く続く香りとして紹介しています。ただし、26 グレートリセットだけの持続時間や広がり方が示されているわけではありません。職場など周囲との距離が近い場所で使うなら、まず肌の近くで香る量を確かめるのがよさそうです。

「手は頭とおなじくらい考えているのだ」。手を洗って机に戻る物語を思い浮かべながら、花と柑橘に葉やシーミネラルが続く構成を肌で確かめてください。仕事の区切りに添えたいかも、この26番を選ぶ手がかりです。

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