+33+

クロムハーツ「+33+」は、ビターオレンジ、フランキンセンス、バックスキン、アンバー、ココナッツが鋭さと温度を同居させる香りです。銀細工のような重いブランド像に対し、肌では果皮と革の柔らかなギャップが立ち上がります。

#241 · 2026-01-15

Chrome Hearts / +33+

香水の基本情報と第一印象

クロムハーツ「+33+」は、スパイシー・シトラスに分類されるユニセックスフレグランスです。最初のスプレーは、冷たいシルバーチェーンが肌に触れたような緊張感。ビターオレンジとスパイスが、金属的で鋭い印象を与えます。一般的な爽やかな柑橘とは全く異なるアプローチです。

調香師・ブランドの背景と制作秘話

具体的な調香師名は非公表ですが、フランスの「ノーズ」と協力して開発されました。主導したのは創業者リチャード・スターク、妻ローリー・リン、娘ジェシー・ジョーの3人。ローリー曰く「香りは非常に親密なものだから」、ブランドの世界観を完全に表現できる確信が得られるまで30年間待ち続けたそうです。

香りの詳細分析

**トップノート**はビターオレンジとスパイス。鋭く、少し金属的な冷たさを感じます。

**ミドルノート**はフランキンセンス(乳香)とバックスキン(スエード)。多くのファンが「クロムハーツの店内の香りそのもの」と評する、荘厳でスモーキーなパートです。

**ラストノート**はアンバー、ココナッツ、ラブダナム、オポポナックス。尖ったトップ・ミドルとは対照的に、クリーミーで「催眠的」な余韻を残します。このギャップこそが中毒性の秘密です。

他の香水との比較・ポジショニング

同系統の香水と比べると、この作品は香料の組み合わせだけでなく、ブランドが描く情景や温度感に個性があります。似たノートを持つ香りがあっても、全体の印象は単純な置き換えではなく、この香水ならではのバランスで成立しています。

購入ガイド・価格・おすすめ度

50mlで約500ドル(7.5万円〜)という高価格帯。日本国内の直営店では正規販売されておらず、海外直営店か並行輸入が現実的な入手方法です。秋冬の夜、人とは違うミステリアスな個性を纏いたい方に特におすすめします。

実際の使用感・シーン・評判

プロジェクションは強め。部屋に入っただけで気付かれるレベルなので、付けすぎには注意が必要です。持続時間は非常に長く、翌日まで衣服に残ることも。夜のバー、ライブハウス、レザージャケットを羽織るようなシーンで真価を発揮します。「+33+」という名前の由来は謎に包まれており、数秘術のマスターナンバー説、フランス国番号説など諸説ありますが、公式はあえて正解を明かしていません。

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