パリのブティックが開いた頃、同僚がバガテルのバラ園から二つの鉢を、古いヴェスパに載せて持ち帰った。途中で雨に遭った花と葉、濡れた土、乗り物のガソリンと革の匂い。そのパレ・ロワイヤルでの一場面を、イタリアの暮らしの気配とともに留めた作品。
古い品種のローズとカシスの葉に、雨上がりの土を表すペトリコールが交わる。ガソリンとレザーの乾いた陰影が、花の甘さに意外な輪郭を加える。庭の花と街の機械が、雨の湿り気の中で同じ風景になる。 採用した100mLボトルは、深い青の角形の胴に金色のキャップと丸いラベルを合わせる。




