サイアミーズウォーターの着想は、古いシャムの習わしにあります。雨水をためた陶器の甕にジャスミンを浸し、その香りで感覚をすっきりさせたというものです。名前のウォーターはこの情景から来ています。香りの構成として挙げられているのは、ミント、タイ ジャスミン、イランイラン、サンダルウッドの4つです。
トップのミントは、鋭く冷たい青さで甘い花を引き締めます。ミドルのタイ ジャスミンは蜂蜜色の花として語られ、そこにイランイランが加わることで、花の甘さにとろりとした厚みが出ます。清涼感と濃い花の甘さという、向きの違う二つを同時に立たせる構成です。
ベースはサンダルウッドひとつだけです。なめらかな乳白色の木の香りが、ミントとジャスミンの対比を肌の近くでまとめます。アルコールを使わず、香料を25〜30%含むオイルのため、体温で温まると香りがゆっくり移ろうとブランドは説明しています。
白い花の甘さは好きでも重さが気になる人には、ミントの青さが入り口になります。手首や耳の後ろに少量なじませ、近い距離で楽しむのに向いた一本です。



