「ナイト セラム」は、夜のスキンケアに使う美容液のなめらかさと、肌を包むような心地よさを香りに置き換えた作品です。化粧水のひと吹きのような明るさから、花の柔らかさ、樹脂の深みへと進みます。
最初に感じるのは、レモンゼストの鋭い酸味、カシスの青く引き締まった果実味、サフランの乾いた温かさです。明るい柑橘に、少し苦みのある果実と香辛料が重なり、スキンケアの最初の一手になぞらえた、きりりとした印象をつくります。
中心に置かれるのは、トルコ産ローズのアブソリュートとジャスミン サンバックです。濃密な花の香りを、美容液の一層になぞらえています。ふくよかなバラと、甘く濃いジャスミンが、柑橘の後にやわらかな厚みを加えます。
最後はブラックアンバー、インセンス、パチョリが土台になります。樹脂の甘さに煙の乾き、パチョリの土っぽい深みが加わり、花と柑橘を静かな夜の色合いでまとめます。柑橘から花、樹脂へと移る順序が明快なので、夜の身支度の仕上げに選ぶと着想とよく合います。







