慣習を振り切って走り出す、自由なバラ。「アポカリプスティック」の物語では、温まった暗いアスファルトに、ラベンダーとカンファーの涼しい気配が残ります。花の可憐さだけでなく、その奔放な表情を主役にした香りです。
開ききったローズの花びらに、金属を思わせる冷たい印象が重なります。古い化粧品のような粉っぽさもあり、バラの厚みを、少し芝居がかった柔らかさで包みます。
温かな花びらと涼しいアクセントが同居することで、甘い花束とは違う輪郭が生まれます。忘れられたオペラを思わせるという着想にも沿う、華やかさと陰りのあるローズです。



