抹茶のほろ苦さと、ミルキーなクリームノートが調和したウッディムスク。kuocaはファインダイニングの感性を香水に移すブランドで、この一本も一皿のデザートのように、苦味と甘さの境目を丁寧に組み立てています。
始まりは濃厚な抹茶にミントの葉を添えたような清涼感です。ベルガモット、クラリセージ、カルダモンが、緑の苦味に柑橘の明るさとスパイスの陰影を与えます。抹茶をそのまま飲んだときの、舌の奥に残る渋みを思わせる立ち上がりです。
続いて、豊かなミルククリームの温もりが広がります。抹茶とリーフの青さを包み込み、ガーデニアの繊細な花の香りがクリーミーな層に薄い透明感を加えます。泡立てたラテの表面のように、苦味とまろやかさが入れ替わりながら続きます。
ラストはサンダルウッドとムスク。イオノン、トンカビーン、バニラが加わり、粉っぽさと甘さを帯びた木の余韻へ落ち着きます。甘いだけのグルマンではなく、抹茶の苦味を芯に残したまま、肌の上でゆっくり丸くなる香りです。
秋から冬の、落ち着いた時間に似合います。少量から試し、抹茶の青さとミルクの甘さ、木の余韻が重なる様子を楽しめます。











