着想源はアメリカのバーボン樽と、希少なアイリッシュウイスキー。木とバニラを幾層にも重ね、温かくスパイシーな香りを組み立てています。ただし始まりはバイオレット。朝露に包まれた野原のような、みずみずしい花の気配が最初に現れます。ミドルではパチョリとラベンダーが加わり、パチョリの湿った土のような深みとラベンダーのハーバルな清涼感が、花から木へと香りを橋渡しします。ベースはバニラ、オーク、マホガニー。オークとマホガニーの密度のある木の質感にバニラの甘さがなじみ、樽という着想に通じる重厚な余韻へ向かいます。冒頭のすみれの瑞々しさが、その重さとの対比になっています。





