XIII ラ トレージエム ウール

バーチタールの鋭いスモークとラプサン風のティーニュアンスが、マテとナルシスのビターなグリーンをまといタール感の強いレザーを描く香り。時間とともにレザーとパチョリの暗い芯へと沈み込み、塩気を帯びた煙がバルサミックなバニラにやわらぎ、禁欲的な闇がしだいに滑らかな温もりへと変わる。

カルティエ

調香師: 非公表

カルティエ XIII ラ トレージエム ウール 75mL ボトル

XIII ラ トレージエム ウール

バーチタールの鋭いスモークとラプサン風のティーニュアンスが、マテとナルシスのビターなグリーンをまといタール感の強いレザーを描く香り。時間とともにレザーとパチョリの暗い芯へと沈み込み、塩気を帯びた煙がバルサミックなバニラにやわらぎ、禁欲的な闇がしだいに滑らかな温もりへと変わる。

香りの展開と個性

バーチタールとラプサンスーチョンを思わせるスモーキーなティーニュアンスで描かれる、ダークなレザーのコンポジション。冒頭ではベルガモットが炭化した木肌に射す光のようにきらめき、マテとナルシスのグリーンなアクセントが鋭さと湿った草の気配を添える。やがて香りはパチョリを含んだレザーの芯へと沈み込み、バルサミックにとろけるバニラがゆるやかに輪郭を丸くしてゆく、禁欲的なスモークから包み込む温もりへと移ろうレザー香。

こんな人・場面に

肌にのせると、序盤はバーチタール由来の鋭いスモークとラプサンを思わせる茶のニュアンスが立ち上がり、やがてマテとナルシスのベジタルなグリーンが顔を出して奥行きのあるハートへとつながる。レザーはジャケット然とした粗さよりも抽象的でわずかに塩気を帯びた印象で、強いタール感を保ちながらも緻密に整えられている。数時間のうちにパチョリとバルサミックなバニラが前景に出て、ダークなスモークを滑らかな温もりへと転じさせるため、涼しい季節や夜の静かなシーンで、香りを意識して楽しむ近距離向きの一本として適している。スモーキーなレザーとティーの厚みを持つ構成から、もっとも相性がよいのは秋冬の涼しい〜寒い気候。ひんやりとした空気の中で包み込むような温もりとして映え、春の肌寒い日にも楽しめるが、真夏の暑さにはやや重く感じられやすい一本。拡散性は立ち上がりはスモークの輪郭がはっきりと周囲に広がるものの、時間とともに肌に寄り添う距離感へと落ち着き、腕一本ほどの範囲で穏やかに認識される控えめな拡散。持続性はオードパルファンとして中程度からやや長めの持続で、スモーキーなレザーとティーの骨格が肌の上で約7〜9時間ほど感じられ、終盤はレザーとバニラの残り香が静かに続く印象。肌質や気温で変わるため、これらは公式の構成と濃度から導いた編集推定です。

調香師とボトル

2009年発売のオードパルファムで、調香師は非公表です。縦に細かなリブを刻んだクリアガラスの長方形ボトルに、ファセットを持つ透明キャップとメタルスプレーを組み合わせた精緻なデザイン。フロントのメタルプレートにCartierロゴとコレクション名が入り、側面にローマ数字XIIIが刻まれた、淡いゴールドの液色がレザーとティーの世界観を際立てる佇まい。 75mLの採用画像は同一ブランドの過去容量と公式展開を照合しています。

香りの構成