「ハッシュタグ」は、日々の暮らしに入り込んだデジタル化を着想源にした香りです。画面越しのやりとりが当たり前になった今の日常を、ブランドは、ひんやりとしていながら奥行きがあり、煙をまとった香りとして描いています。
トップはアルデヒドとバイオレットリーフです。アルデヒドの乾いた金属的なきらめきに、すみれの葉の青くしっとりした緑が重なり、冷たい光沢のような印象で始まります。ミドルではアイリスとフランキンセンスが中心になります。ブランドはランド地方のアイリスとソマリア産のインセンスを素材に挙げており、粉っぽく静かなアイリスのそばで、乾いた樹脂の煙が細く立ちのぼります。ベースはシダーウッドとムスクです。モロッコ産のシダーウッドの乾いた木肌に、ムスクのやわらかさが加わり、香り全体を落ち着いたところへ着地させます。
甘さは控えめで、花や果実の華やかさよりも、冷たさと静けさが前に出る構成です。無機質な清潔感と、煙の陰影を同時にまといたい日に向いています。





