スティーブ・グオ
北京で育ち、フランスで化学と調香を学んだ調香師。中国の詩や絵画、自然の記憶を創作の源にしています。
China
スティーブ・グオについて
スティーブ・グオは、シーリャン・グオの名でも知られる中国出身の調香師です。北京で育ち、フランスで学んだのち、上海のdsmフィルメニッヒで活動しています。幼少期の匂いの記憶と、詩や絵画が香りづくりの着想を支えています。
経歴
祖父が集めていた記念硬貨の一つにあった、日常と異なる匂いが香りへの関心を引き出しました。ストラスブール大学で化学を学び、モンペリエ第2大学では化粧品・香料の工学を専攻。その後、グラースのロベルテの調香学校で訓練を受け、パリでも調香師として経験を積みます。2021年に中国へ戻り、2023年3月に上海のフィルメニッヒのファインフレグランス拠点へ加わりました。
創作スタイルと哲学
本人は、中国の詩、抽象画、自然の風景を継続的な創作の源として挙げています。北京で身近にあった焚香や薬草の匂いも、その背景にあります。化学と香料工学の知識が、調香の技術を身につける際の土台になったと語る一方、作品の発想は記憶や風景から生まれます。伝統の素材を現代の構成へ移し、花や木の表情を引き出す制作を続けています。
代表作
- 『アイリス』(クロエ、アトリエ デ フルール)— アイリスを中心にした、花の柔らかさと粉っぽい質感を持つ作品です。
- 『ソウル 6am』(SW19)— サイプレスやピンクペッパー、木とムスクで、韓屋に流れ込む早朝の冷気と木の床を思わせます。
