大沢さとり

華道・茶道と自然観察を背景に、東京で独立制作を続ける日本人調香師。季節、間、素材の移ろいを控えめな奥行きへします。

Japan

Satori Osawa

大沢さとりについて

大沢さとりは、日本の自然観、季節感、空間の余白を現代香水へ翻訳する東京の独立調香師です。植物を目立つ記号として置くのではなく、つぼみ、葉、湿度、器、残り香まで含む時間の中で捉えます。

経歴

東京に生まれ、幼い頃から花の図鑑を持ち歩き、12歳から草月流の華道と裏千家の茶道を学びました。1988年頃から香水を学び、1998年には日本で丸山賢治に師事。2000年に東京のアトリエを開設し、自身のコレクション、企業向け制作、講義を続けています。2019年には作品と茶壺がグラース国際香水博物館へ収蔵されました。

創作スタイルと哲学

華道で学んだ枝と空間の均衡、茶道で学んだ季節と客への配慮を、香料の強弱と間へ置き換えます。和の素材を珍しさで並べず、気配が移る順序や肌との距離を設計。西洋香水の構造を理解した上で、日本の美意識を表面的な装飾ではなく、時間の使い方として表現します。

代表作

  • 『サトリ』— 香木、土、花を静かな奥行きへした作品。
  • 『侘助』— 椿の控えめな花姿を緑、花、木の間へした作品。
  • 『苔清水』— 苔、水、木陰の冷たさを透明な層へした作品。

手がけた香水