カンタン・ルセル
ドバイを拠点に、エクスプレッション・パルフュメで活動する調香師。旅先の文化や風景を物語のある香りに映し、『Jaywan』などを手がけています。
カンタン・ルセルについて
グラースに本社を置く香料会社エクスプレッション・パルフュメの調香師で、ドバイのチームで活動しています。UAEの歴史や出来事を題材にした作品を手がけてきました。Histoires de Parfumsの『Sold Out!』では、ジェラルド・ギスランと二人で調香を手がけています。
経歴
パリのエコール・シュペリウール・デュ・パルファンを卒業し、ジボダン、フィルメニッヒ、シムライズといった大手香料会社で経験を積みました。その間に、香りを検討・評価する仕事やラボ、マーケティングの各部門を経験しています。ドバイの調香師チームで、これまでの幅広い経験を生かしています。
創作スタイルと哲学
ルセルにとって香水づくりとは、言葉では伝えきれないものを香りで表すことです。旅先で触れた文化や風景から着想を得て、一本ごとに物語と感情を届けようとしています。原料どうしが調和して生まれる変化に今も魅了されており、その調和が感情や大切な記憶を呼び起こすと考えています。
代表作
- 『Jaywan』(GHAFF)— 貴重な真珠の名を冠し、石油が見つかる前のUAEを支えた真珠採りの歴史に捧げた香り。海塩とココナッツウォーターの清涼感から、カシミアウッドとチュベローズを経て、ウードとアンバーグリスのアコードへ移ります。
- 『Délice』(GHAFF)— UAEの火星探査機「ホープ」の偉業と、火星と同じ名を持つチョコレートバーのキャラメルや蜂蜜の風味に着想したグルマン。キャラメル、シナモンバーク、コニャックの温かさに蜂蜜とミルラが続き、インディアンサンダルウッドとバニラへ落ち着きます。
